つくること呼吸すること

デザイン フォント 絵 カメラ たまに料理 大阪 島根

文字組みってホントに大事。僕がデザインしたり伝えるときに大切にしてること。

f:id:ka2toshi:20151226222839j:plain

 

いつのまにか人にデザインを教える、伝えることが増えてきて。自分でもトライ&エラー繰り返してる中で改めて思うのが、デザインは本当に文字組みが命だなぁということ。

 

うーん、今回は残念だな…、惜しいな…、みたいに思うとき、大体文字組みがうまくいってないように思います。

 

文字はテキスト情報をちゃんと伝えるっていう機能以外にも、グラフィック的な、あるいはタイポグラフィー的な見た目の美しさも兼ね備えた、すごく重要な役割を担っている子。

 

そして実際レイアウトしてる画面の面積のうち、文字が占めてる割合ってけっこう多いと思います。それだけ大事なものをおざなりにすると、やっぱりデザインの脇も甘くなるというか。これは自戒も込めてです。

 

前置きが長くなりましたが、

 

僕がデザインするとき、チェックするとき→こういうこと気をつけてます or 伝えたいなって思ってます

 

・フォントは1書体ごとに、タイプデザイナーさんがチームで半年とか一年以上とかかけて生み出してる

 

・そうした文字のプロが綿密に設計したものに、妙な加工しない、いらんことしないw

 

・具体的にはドロップシャドウ、エンボス、塗りのグラデーションなんかをデフォルト値で使わない(何か一気に素人感出ちゃうので)

 

・アプリケーションの「B」アイコン(擬似的にBoldにする)は切り札的に。多用しない

 

・太字にしたいときはBoldとかフォントファミリーから選ぶ。ウェイトないときは書体ごと変えるかあきらめるw

 

・ひとつのレイアウトの中にフォントあれもこれも使わない。ディスプレイ書体とかはホント決め打ちで使わないとキケン

 

・このあたりは多分歌と一緒。メロがあるからサビが生きる。サビばっかりだとお腹いっぱいになる(例えばクセのない本文がいい仕事してくれてるから、めっちゃ太くした見出しとか飾りのディスプレイ書体とかが生きる)

 

・今回は、和文ゴシックはヒラギノのウェイト違いで行く、和文の明朝体リュウミンのウェイト違い、欧文はHelveticaとGaramond、とかレギュラーメンバー決める(思いつきで似てる別のフォントとか使わない)

 

Windowsのデフォルトのフォントは基本使わない(特に和文)。フリーフォントも使うときはよく吟味する

 

・(Webの場合)コーディングありきで考えるのは大切だけど、表現の幅を狭めている可能性は頭の片隅に

 

・有名なプロユースの和文欧文フォントを自分で使って目で覚える。使われてるのにはやっぱり理由があるので

 

・自分の中の定番フォント作る。それも初めは有名どころがいいと思います

 

・英数字に従属欧文使わない(従属欧文はどうしてかもっさい。ちゃんと欧文フォントを選びなおす)

 

・選びなおす欧文フォントは形とかウエイトが和文と統一感あるの選ぶ 

 

・欧文が和文よりちょっと小さくなることを理解しておく。欧文のフォントサイズやベースラインをちょっと調整してあげると良い感じ

 

・木を見て森を見ずじゃないけど、一文字一文字というよりかは、文字を文章とか黒の濃度のかたまり(テクスチャー)として見て、フォント選ぶ

 

・デフォルトの詰め情報をあんまり信じない。手詰めは大事(最後は人力w)

 

・0120-00-0000とかの-(ハイフン)の高さを他の数字の高さの真ん中くらいに揃える

 

・こんなタイトな案件やし、↑そこまでするのはなぁ…とか一瞬思っても飲み込むw

 

・やっぱり神は細部に宿ってると信じる

 

 

最後精神論みたいになっててアレですがw、そして偉そうにどうの言える人間じゃないですが、僕はおおよそこんな事を考えながら文字の海を泳がせてもらっています。